

肺野条件

縦隔条件

診察室で胸部のCTを見せられると黒っぽいものと白っぽいものがあることに気づかれると思います。白い方を肺野条件、黒い方を縦隔条件といいます。ほとんどの場合、同じデーターを2種類の出力で見せているのです。
何故このようなことをするのかというと、デジタルデーターの塊をみても体の内部を想像することはできないからです。判定するためには、もったいないですが一旦アナログデーターに戻し、画像としてみる必要があります。CD、DVDあるいはビデオと同じです。
このときに見たいものをある程度強調しないと見落としが発生します。そこで、肺の中の細い血管、気管支、肺胞(肺を構成している小さな袋です)などを検討するためにその部分を強調してフィルムに出力し、白っぽく見えるのが肺野条件です。
一方、心臓、大動脈、リンパ節、食道、脊椎骨などが集中している縦隔の状況を確認するために出力し、黒っぽく見えるのが縦隔条件です。
2種類の出力をしてもデーターは既に取り終えた1種類ですから、余分にX線を浴びるわけではありません。