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胸部CT

断層撮影

「ある物体の全体をそのまま投影した影絵の形で見るよりも、その物体を輪切り、あるいは薄切りにした方が内部が良くわかるのではないか。」

これはその仕事にかかわっている人間のすべてが夢見ることでした。最初はX線撮影装置そのものを撮影中に移動させて薄切り像を作りました。これを断層撮影(Tomography)といいます。ほんの10数年前まで盛んに使われていた撮影方法です。

ただ、この機械的な断層撮影は周囲のものが写り込むという欠点を持っており、画像も判定するのにかなりの経験を要するぼやけた像でした。

また、周囲のものが写るために骨の後ろに存在するものなどはほとんど撮影不可能でした。例えば頭蓋骨の中身(脳みそです)はレントゲンでは見ることができなかったのです。

しかし、コンピューターの発達に伴いある物体にX線を何本もビーム状に照射してそのエネルギーの減衰(減ることです。骨や筋肉に吸収されたX線は減衰するのです。)を測定し、ビームの位置関係と減衰の度合いを計算することによって物体の中身を推測し、さらにこの情報を平面図として表現できるようになりました。

これをComputerized Tomographyと言い、略してCTと呼びます。Computer Assisted Tomography: CAT と書いてある本もあります。

(漢字で表すと電算機支援型断層装置となるわけですね。)

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