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 ■ ハンドルネーム:がんばる様
 ■ タイトル:治療方針について  ■ ご投稿日:2007.04.07

メッセージ:
60歳の母が2006年10月に肺がんと診断され、入院しました。
その後、背骨、頚椎、脳への転移が見つかり、本人の希望で化学療法、放射線治療、サイバーナイフを受けました。
先日、髄膜への転移が見つかり、今後の治療方針を家族で話し合うようにと、主治医から話があり、今までの治療方針は、本人が決めておりましたが、本人は先月から自分の名前も、なぜ入院しているかもわからなくなり、家族も如何すべきか頭を抱えております。

主治医から話があった治療
(1)イレッサの服用
(2)何もしない
(3)化学療法


WJOG専務理事 医師 中村です。
すでに方針はお決めのこととは思いますが、私がお母様の状態だったと仮定しての意見を少しだけ書きます。大体お分かりとは思いますが、現状は治癒を望めるものではありません。
十分な治療を受け、がんばってこられましたが、がん性髄膜炎は全身化学療法では、それも2次治療以降では効果が上がる確率は低くなります。
おまけに効果があると言っても一時的に「ましになる」程度です。
従って、私であれば(3)化学療法はもう受けません。
痴呆が進行しつつあるのですから(2)何もしない(これは言葉が悪いのです。Best supportive careと言います。)にしたいところです。
この状況でのイレッサの効果と副作用には未知数の部分があります。
イレッサでは肺障害以外には重篤な副作用は少ないので、主治医の先生と相談のうえで勧められるならば、私ならば飲んで見るかも知れません。

 ■ ハンドルネーム:娘様
 ■ タイトル:肺がんと肺気腫について  ■ ご投稿日:2007.03.05

メッセージ:
肺気腫のために酸素吸入をすることになった60代の父が器具をつける前の検査で肺がんが見つかりました。
先生のお話では肺にあるがんは8mm程度の大きさとのことなのですがリンパにも転移している可能性があるとのことでした。
肺気腫という病気とリンパへの転移の可能性があることから手術は無理で、 抗がん剤も放射線治療も副作用のことを考えると先生は薦めることはできないとのことでした。
父のような場合は、このまま何も治療をせずに寿命を生きるしかないのでしょうか。


WJOG専務理事 医師 中村です。
言葉の問題なのですが、「何もせずに寿命を生きる」ことが出来れば、それは理想ではないでしょうか。
そうではなくて、寿命が中断されるとお考えなのでしょう?
しかし、そうでしょうか?
在宅酸素療法を始めた方の残された寿命がどれくらいかご存知ですか?私はこの方面は専門ではないのですが、50%くらいの方が何らかの理由で2年ほどで亡くなられると聞いております。
一方で、8mm程度の肺がんであれば、そしてリンパ節への転移も確実ではないのであれば、50%くらいの方は2年間何の症状もなしに過ごされます。(もちろん、そうではなくて、急速に進行する場合もありますが・・・)

二つの大きな病気を抱えたとき、どうするのが良いかは判断の難しいところです。
「治療」と言うものが何か良いことをもたらしてくれるのであれば、そしてその確率が50%位でもあるのならば、是非その「治療」を受けるべきですが、それが名前だけのものであればどうでしょう。副作用しか持ってこないとしたら。それは本当の意味での「治療」とは呼べないでしょう。そして、そのような状況が、がんの治療においては頻繁に発生するのです。
おそらく「がん」と言う病気が、一部は、老化と関連しているからでしょう。
60歳と言う年齢は現代ではお若い方なのですが、やはり老人の第一歩ではあるのです。
寿命は人によって違います。残念なことですが、寿命が迫ってきていると考えるのがあたっているような気がします。
そのようなときには、いかに快適な時間を過ごせるかを考えることが良いのではないかと思います。