メッセージ:
父が入院して抗がん剤の治療を受けることになっています。5日後から点滴投与が始まります。
現在ステージ3Bです。
最初は、家族への説明なしには治療は始められないとのことでしたが、医師と家族の都合がつかず、先に治療を始め、説明はその2日後に聞くことになりました。
右肺に4.5p、他にも1pの悪性腫瘍があるとのこと。同時にリンパにも3つ見つかり、これと78歳という高年齢のため手術、放射線はできないと言われました。
イレッサ服用を勧められましたが、検査の結果、父には効果が期待できないことがわかり、化学治療として抗がん剤を2剤点滴投与することになり、1週間入院、4週間は自宅…を2〜4回やってみましょうということになりました。
完治は不可能と言われています。
副作用がとても心配で、もしあまりにも副作用がひどければ途中で抗がん剤投与を休む、あるいは中止しても良いのでしょうか。それによりすごく悪化することもあるのでしょうか。高齢であり、完治しないのであれば無理をしてきつい副作用に耐えてでも治療を受けるべきなのか考えています。
治療効果は今のところ20〜40%と言われており、こんなに低いのかと驚いています。
WJOG専務理事 医師 中村です。
追い打ちをかけるようで申しわけないのですが、「治療効果」というのは「治る確率」ではありません。がんの塊が縮む確率です。
ステージ3Bの場合、残された寿命は平均で2年もないはずです。
もちろん、平均ですから、10年の方もおられますし20年たって治ったと考えられる方もおられます。しかし、78歳という年齢を考えると、いつかは直面しなければならない事態ではあります。
副作用が強ければ、治療は中断あるいは中止されるはずですが、中止することで悪化することを恐れるべきではありません。「がん」そのものも苦痛をもたらしますが、治療の副作用はもっと大きい苦痛を持ってきます。
「なにがなんでも命が大事」ではなく、重要なのは苦痛の少ない生活を続けることではないでしょうか。
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ハンドルネーム:小林由美子様
■ タイトル:LCNECKについて教えてください ■ ご投稿日:2009.4.3 |
メッセージ:
父が肺がん検査の結果、LCNECK(エルシーネック)、3B期、4〜5センチ、リンパに2か所転移が認められ、現在、脳、骨、内蔵への転移はなしと診断されました。
父は83歳で病状は正確に把握しており、本人の希望を中心に治療方針を決定することになっております。
主治医の先生から症例の少ないタイプの肺がんであると伺いました。判断材料となる情報が少ないため見通しが立たず、また治療による身体の衰弱が心配で化学療法を始めるかどうか家族も迷っております。
進行の早いタイプのがんであると伺いましたが、年齢的な要因から幾分ゆるやかな経過をたどることは、期待できるでしょうか。また、化学療法は効果がない可能性もあるとの説明をいただいたのですが、それでも一度は試してみる価値はあるでしょうか。
情報の提供をお願いいたします。
WJOG専務理事 医師 中村です。
LCNEC、Large Cell Neuro-Endocrine Carcinomaの略です。
肺がんは、大きく小細胞がんと非小細胞がんに分けて考えられています。
小細胞がんは、進行が早く抗がん剤が効きやすいという性質の他に、化学的、生物学的な検査でも特徴をもっていることが分かっており、その性質をNeuro-Endocrineであると言います。
10年ほど前に、非小細胞がんの一種である大細胞がんにもこのような性質があることが発見され、かなり研究されました。大細胞がん(Large Cell Carcinoma)にNeuro-Endocrineな性質があるということです。
ところが、このLCNECは進行は早いのですが、抗がん剤が効きやすいという性質は持っていませんでした。そのため、検査を積極的に行って分類しても治療法や寿命はたいして変わらないということからか、最近は研究がひと休みの状況です。将来、何か画期的なきっかけになるかもしれませんが、現状では普通の非小細胞がんとして治療されることが多いと思います。
LCNECが手術で取りきれない限り、治療をしても延命に終わることが多いのは、他の非小細胞がんと同じです。おまけに、進行は非小細胞がんよりもやや速い。
さて、お父さんの場合ですが、何よりも高齢であることが大きな判断材料です。
3B期の非小細胞がんであれば、抗がん剤による治療を受けたとして平均的な寿命は1〜2年。もちろん、はるかに長生きする方もおられますので、一般論では決められないのですが、私自身が83歳で同じ状況であれば、治療は受けないでしょう。
つまりご本人の意思が最重要事項だと思います。
「治療」という言葉から「受ければ治る、受けなければ死ぬ」というような印象を持っての判断は少し違います。
その点だけ気をつけてあげてください。
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ハンドルネーム:チャー様
■ タイトル:マーカー値が上昇 ■ ご投稿日:2009.1.13 |
メッセージ:
2007年の年の瀬、肺腺がんで右下葉を切除、病理検査でリンパ節転移あり、ステージ3A。
本人の希望で現在までの1年間検査のみ。9月から基準値内ではあるがマーカー値が上がり始め、今月は基準を超えてCEA4.0、NSE10.7に。
混んでいるので1カ月後にMRIおよびPETをしましょうと言われたのですが不安です。
すぐに検査しなくても大丈夫なのでしょうか。
WJOG専務理事 医師 中村です。
経過観察中に腫瘍マーカーが上昇することは大きな不安なのですが、書いておられるくらいの上昇では正常値を少し超えたくらいの値ですので、必ず再発しているというものでもありません。
また、もし再発していたとしても、マーカーの軽度の上昇の時期はMRIやPETのような画像検査をしても見つからないことはあります。この場合、見つからないからと言って変に安心して放置する危険があります。
「混んでいるので」という理由以外にも「もう少し見極めたい」という気持ちも主治医にはあるのではないでしょうか。
検査であって、治療ではありませんので、1カ月の保留は許容範囲内と思います。
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