口内炎ができた時の食事の工夫例
口内炎がたくさんできると、痛みで食事ができなくなります。その時に、柑橘系の果物や調味料(酢、塩、香辛料)を口の中に入れると、さらに痛みは増します。これらの刺激物を口内炎の程度によって避けることが大切です。
軽い口内炎の場合は柑橘系の食材(みかん(オレンジ)、ゆず、レモンなど)、酢料理(酢の物、マリネなど)、香辛料の強い料理(唐辛子、しょうが、わさび、からしを使った料理など)をまずは控えてみて下さい。
口内炎がひどい場合は、工夫例(1)を守りながら、塩やしょうゆの使用も控えます。味付けは“だし汁”のみで料理します。味噌は人により感じ方が違い、痛いという方もいれば、みそは大丈夫という方もいます。
“だし”だけの料理だと、日々単調になり、食欲も落ちます。比較的刺激の少ないマヨネーズを使用して、味にアクセントをつけて下さい。(マヨネーズでもしみる場合があります。様子を見ながら使用して下さい。)
嘔気・嘔吐時の食事の工夫例
“におい”により悪心を引き起こす方が多くいます。人により個人差はありますが、嘔気を催す“におい”と食欲をそそる“香り”があるようです。嘔気を催す“におい”として“砂糖としょうゆで料理した煮物や煮魚”“肉、魚の素材独自のにおい”があり、食欲をそそる“香り”として“ゆずやレモンの柑橘系の香り”“果物のみずみすしさ”があるようです。
嚥下困難時の食事の工夫例
抗がん剤治療と併用で放射線治療をしている場合、嚥下困難(飲み込むのがつらい)や食道炎を起こす方がいます。「喉の奥に、何かできている気がする…」と感じる場合には、食道炎を起こしている方が多くいます。また、唾液の出る量が少なくなっている方もいます。
硬い食材は避け、やわらかい食材を利用してください。 飲み込むときに“つるん”と入る温泉卵や茶碗蒸し、卵豆腐、絹豆腐が食べやすいでしょう。 また、少し“とろみ”のあるコーンスープやパンプキンスープも食べやすい料理です。
「唾液があまり出ないな…」と感じる場合は、レタスのように口の中で“くっついたり”おからなど口の中で “バラける”料理は控えて下さい。唾液が少ないと、やわらかい食材でも“ゴックン”と飲み込むまでの塊が作れず、むせる原因となります。
嚥下困難になると、どうしても1日の必要栄養量が不足する方が多くいます。医師に相談し、医療機関で扱っている補助的な栄養剤(エネルギー、たんぱく質主体の栄養剤)を利用するのも一つの方法です。
味覚異常時の食事の工夫例
徐々に味覚がおかしくなってくる方がいます。「何を食べても、砂を噛むような感じで味がしない」という方や、“甘み”を“苦味”と感じる方もいます。特に多いのは、口内の痛みがひどい場合で、「痛みにより味覚遮断しているのではないか」とも言われています。
“甘み”を“苦味”と感じる人が多いので、“甘み”を控えて下さい。味覚異常があっても“塩味”は正常に味わえる場合が多いので、様子をみながら塩味を中心とした料理にしてみて下さい。
「何を食べても、砂を噛むような感じで味がしない」という状態の時は、水分(だし汁)の多い料理を作って下さい。ぞうすい(おじや)などにすると、味がしなくても、少し食べやすくなります。
口内の痛みがひどい場合は、まずは痛みを軽減するように医療機関で相談して下さい。痛みがおさまると、徐々に味覚が戻る方は多くいるようです。